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【“アップルの時価総額が3兆ドル突破”:2022年始に当たって】

あけましておめでとうございます。

3日の米国株式市場で米アップルの時価総額がついに3兆ドル(約340兆円)を突破しました。

既存事業の好調さに加えて、本年後半には発売されるのではないかと噂されている拡張現実(AR)や仮想現実(VR)端末への期待、さらには2025年には発売されるのではないかと噂されている自動運転ベースのアップルカーへの期待が背景にあると米主要メディアは報じています。

『週刊東洋経済』の“新春合併特大号”「2022大予測」での「GAFAMの2022年」において、GAFAMが狙う3大メガトレンドとして、モビリティー、アンビエントコンピューティング(AR・VR・MR・メタバース)、ヘルスケアを指摘しましたが、まさにこれらのメガトレンドを掴み先導している点が評価されての同社の時価総額3兆ドル突破であると考えられます。

AR・VR・MR・メタバース等のアンビエントコンピューティングについては、メタバースが足元で注目を集めていますが、米国で「スナップチャット世代」(13歳から34歳)と呼ばれている層から絶大な支持を集めているスナップチャットを運営するスナップ社では、昨年10月の投資家向けプレゼンテーションで以下の通り「“スナップチャット世代“は昨年の3倍ARを活用」と発表、ARがすでに同世代においては実用化の段階にあることを明らかにしています。アップルが拡張現実(AR)や仮想現実(VR)端末を発売するのは時間の問題であることを感じさせます。

モビリティーについては、今朝の日経新聞朝刊1面で、トヨタが2025年を目途に独自の基盤ソフトで車載OSを狙うとの記事が掲載されています。昨年11月30日の日経新聞Deep Insightにおいては、私の「EV時代10の選択肢」図表が掲載されましたが、「OS・プラットフォーム・エコシステムで支配する」ことが2025年のモビリティー覇権では最も重要になると予想されます。アップルが狙っているのも、単なるハードとしてのアップルカー販売ではなく、モビリティー含めた生活サービス全般でのエコシステム構築であると考えられます。

2025年におけるモビリティー覇権の最有力候補であり、2025年における時価総額ランキングにおいてはGAFAMを凌駕しているのでないかと予想されるのがテスラです。

イーロンマスクは、クリーンエネルギーのエコシステムとしてテスラ、宇宙開発としてスペースX、ブレインマシンインターフェイスとしてニューラルリンクを展開していますが、今後のGAFAMとの時価総額の戦いは、「産業変革や社会変革」から「地球変革や人間変革」へとさらに進化してくることが予想されます。

1月5日からリアルとデジタルのハイブリッドで米ラスベガスで開催されるCES2022に対しては、急遽リアルでの参加を見合わせる企業が増えていますが、そんな中で最も注目を集めるのもイーロンマスクのThe Boring Companyではないかと予想されます。ラスベガスの地下トンネルネットワークを介して、完全自動運転ベースでのテスラ車に乗った乗客を輸送する交通システムがCES期間中に運行開始となるからです。

2022年においては、日本企業にも、「メガトレンドを掴み、人々の価値観の変化を掴み、それらに大胆なビジョンと迅速な行動で対応すること」が求められています。

本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

田中道昭

 

 

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